うさ日記

あるがまま。

緩慢な自殺

恥ずかしい話を白状すると、最近になって煙草をはじめた。

おそらく、この歳から吸い始めるのもかなり珍しいんじゃないかしら。
理由は特にない。
強いて言えば、ストレスからの回避?
そんな大層なこともなく、なんとなく思い立って。
でも結局背中を押されたのは「喫煙は緩慢な自殺」という言葉の魔力だろうか。

今すぐ死にたいほど強い絶望はないけれど、さしあたって人生に希望もない。
そんなわたしのような人間には、かなり魅力的に響く言葉。

元々は喫煙がもたらす健康被害に警鐘を鳴らすためのキャッチコピーだそうで、後日それを知ったときにはあまりの皮肉ぶりに笑ってしまった。。

痛くも痒くもない行為が、ゆっくりとゆっくりと死に追いやっていく。
そこに意味はない。
ああ、ニヒリズム
なんちゃって。

ちなみに、わたしが飛びついた銘柄は、もちろん(!)
ラッキーストライク

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リラックマのライターとのちぐはぐな組み合わせも、なかなか、気に入っている。

吸うなら絶対コレ!と最初から決めていた。
だって、ラッキーには、甘酸っぱーい恋の思い出が葉っぱと一緒に詰まっているから。笑

煙草に火をつける度に、昔の恋人の香りに包まれるなんてステキじゃあない?
あれ?ちょっとロマンチストが過ぎるかい?

胸ポケットからすっと出てくるこのソフトケースが、最高に渋くて素敵だったんだー。

あんまりホッとする香りだから、吸ってみたい、とねだる度に「体に悪いからやめとけ」って言われてたこの煙草。
調べてみると、天国にいちばん近いタバコと言われて、これを吸ってるやつは早死にする、なんて俗説もあるらしいけど。
それにしたってこの香りの魅力にはかなわないよー。

お味は「殺伐とした」なんて形容される、いわゆるキツイ部類に入るらしい。
でも、ゆっくり、やさしーく吸ってあげると、こっくりまろりーんとしたやさしいお味。
なんかもっとロックなイメージだっただけに拍子抜け。
勢いよく吸うとたしかにガツっとくるかな?
そんなこんなで色々試しながら、喫煙ライフを楽しんでいこう!

と、思ったら。。。
いざ喫煙者になってみると想像以上の肩身の狭さに驚いております。

仕事の休憩時間に一服して癒されたいのに、職場でいざ実践しようとすると、「えっタバコ吸うの!?」みたいな視線が厳しいのなんのって!笑

耐えかねて、わざわざ会社の外の喫煙所まで最初のうちは移動してたけど、所詮は会社のすぐ近くだし、誰が見てるか分かんないし…なんて考えているうちに、癒しよりも他人の目を気にするストレスが上回ってしまうという。

もう完全に、他人の目が気にならない自宅のベランダでのんびりと吸おう、と心に誓った矢先、今度はいわゆる「ホタル族」による受動喫煙の訴訟のニュースを目にして、八方塞がり。
ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ

とりあえず今はベランダーとしてマイペースに活動中。

〔後悔のないように、やりたいことは思いつく限り全部やってみる〕を残りの人生の目標に掲げたはいいけれど、前途多難なご様子でございます。